ウォルグリーン(Walgreens)は昨年12月29日開催の臨時株主総会で、既に45%の株式を取得しているヨーロッパ最大のドラッグストアであり最大の医薬品卸であるアライアンス ブーツ(Alliance Boots)の残る株式55%を取得し完全子会社化することを正式決定した。これを受けてウォルグリーンは、株式交換方式により12月31日付で設立した新親会社「ウォルグリーン ブーツ アライアンス」(Walgreens boots Alliance)の完全子会社となった。これにより欧米を中心とした調剤を主体とする世界最大のヘルス&ウェルネス企業が誕生した。
ウォルグリーンとアライアンス ブーツは2012年6月、戦略的提携で合意し、第1ステップとしてウォルグリーンがアライアンス ブーツの株式45%を取得した。
そして今回第2ステップとして、ウォルグリーンがアライアンス ブーツの全株式を取得して完全子会社化した上で、株式交換方式で新たに設立した親会社の傘下に入ることになった。
ウォルグリーンは全米最大のドラッグストアであり、アライアンス ブーツはヨーロッパ最大のドラッグストアかつ医薬品卸である。
この両社を統合したウォルグリーン ブーツ アライアンスは、世界25ヵ国以上で事業展開し、1万2800店以上のドラッグストアを保有する一方、340ヵ所以上の医薬品物流センターを通じて18万店以上の薬局、医療機関に商品を供給する企業体となった。欧米を中心とした世界最大のドラッグストアであり、世界最大の医薬品物流ネットワークを展開する医薬品卸の誕生である。