ウォルマート ストアーズ(Walmart Stores)は19日、アメリカ国内の時間給で働く同社従業員の最低時間給を、今年4月から9ドルに引き上げることを明らかにした。また来年2月からの新年度には10ドルに引き上げる。対象となる従業員数は約50万人に達し、時間給引き上げに関わる費用は10億ドルを上回る。ねらいは店舗オペレーションの改善とカスタマーサービスの向上としている。また急成長するeコマースにも引き続き積極的に投資していく。
ダグ マクミロン(Doug McMillon)社長兼CEOは、「ウォルマートUSとサムズクラブで働く時間給の従業員は50万人に達する。彼らに対して今年4月から、連邦で定める最低時間給を1.75ドル上回る9ドルを支給することを決めた。
また来年2月から始まる新年度からはそれをさらに10ドルに引き上げる。今後、教育訓練のプログラムもさらに強化し、長期的な視野で、店舗オペレーションのさらなる効率化を図る。こうした戦略の推進のために今期は10億ドルを投資する」と語る。
さらに同CEOは、「創業者、サム ウォルトン(Sam Walton)は、活気ある、仕事熱心なアソシエイトチームが、お客さまの期待を上回るサービスを提供することを誰よりも理解していた」とも語る。
日刊流通ジャーナル2015年2月24日号より