
ミニストップ(宮下直行社長)は、今期からの3カ年で全店の約7割にあたる1500店を改装する。改装による既存店売上の押し上げ効果をプラス1Pと見込む。また、15年度は出店数を160店に引き上げる。2年目以降の既存店実績に0.5Pのプラス効果を期待する。商品施策では、主力商品の継続的なリニューアルによって顕在化しているニーズをさらに伸ばす一方、新設した新カテゴリー開発部を中心に、新しい商品・サービスの提供で潜在ニーズの掘り起こしを目指す。
14年度の改装は150店ほどだったが、今期からは改装ペースを3倍強に引き上げる。また、出店は大都市圏を中心に既存の展開エリアでドミナントを強化していく。
宮下社長は、改装・出店のペースアップについて、次のように語っている。
「前期の改装店は、4%ほど売上が伸長した。これを基に試算すると、年間500店の改装が既存店売上に与える影響はプラス1Pほどになる。改装費用は1店舗あたり200万円ほどで、外観を直すほか、強化カテゴリーのカウンターコーヒーとその関連品のために什器などを変更する。また、新店の売上は2年目になると8〜10%は伸長する。160店を新設すれば、来期以降の既存店売上を0.5P押し上げる」
商品施策は、既存の主力商品をリニューアルすることで顕在化しているニーズをさらに伸ばす取り組みと、発想の転換や技術革新で新しい商品・サービスを開発し、潜在ニーズを掘り起こす取り組みの二方面で行う。
商品担当の堀田昌嗣取締役執行役員は、新設した新カテゴリー開発部のねらいについて、「独立した組織とし、新しい取引先の開拓に集中させる。取引先から変えない限り、本当に革新的な商品、カテゴリーは生まれてこない。当社の強みであるコールドデザートと、課題であるデリケース内のホット商品を中心に開発を進める」としている。
日刊流通ジャーナル2015年3月17日号より抜粋