米国で人気のヨーグルトカテゴリーを国内で本格育成
イオン(岡田元也社長)は3月24日、PB「トップバリュセレクト」の新商品「ギリシャヨーグルト 脂肪ゼロ」2アイテムを発売した。ギリシャヨーグルトは、ギリシャの伝統的なヨーグルトのタイプで、濃厚な食感と高タンパク質を特徴とする。米国では健康志向や美容的な関心から人気を集め、ヨーグルト市場の4割以上をギリシャヨーグルトが占めるという。
国内では幾つかのNBが存在するが、PBではトップバリュが初めての商品化となった。

個食タイプで内容量は110g、フレーバーは「プレーン」(本体価格128円)と「はちみつ」(同148円)をラインアップする。プレーンタイプはNBにはなく、脂肪ゼロの機能性もトップバリュだけの特性となる。
米国では浸透しているものの、国内の市場形成はこれからだ。イオンは、新たなカテゴリーの創出を目指す。
商品担当の柴田英二執行役は、「国内におけるギリシャヨーグルトの認知率は8%ほどしかない。売場ではギリシャヨーグルトの特徴はもちろん、調味料的な使い方もできる点をアピールしていく。レシピ提案など店頭でのコミュニケーションが重要だ」としている。
クリームチーズのように濃厚なため、野菜スティックにディップして食べることができる。プレーンタイプにカレー粉や明太子などを混ぜると、マヨネーズの代わりになる。
国内のヨーグルト市場は、乳酸菌それぞれに固有の健康機能が注目され、乳酸菌のタイプにフォーカスしたブランドが伸長している。イオンは、水切り製法がもたらす特徴で差別化を図る。
「PBヨーグルトは前期、ほぼ横ばいで推移した。新しい価値の提案で活性化を目指す。これまでPBの取り組みでは弱かった部分である、商品開発の背景やこだわりをしっかり伝えていく。初年度はイオンにおけるヨーグルトの売上構成比で5%を目指す。初回の出荷数量は計画の1.5〜2倍となっている」(柴田執行役)
グループ各社およそ5800店で取り扱い、初年度は630万個・売上高8億円を計画する。