海外事業担当の松﨑曉専務が社長に昇格
良品計画は、5月20日の株主総会を経て金井政明社長が代表取締役会長に就任し、松﨑曉専務取締役が代表取締役社長に昇格する。松井忠三会長は、内規の役員定年年齢により退任する。


金井社長は、新体制における代表取締役2名の役割分担について次のように語っている。
「当社にとって重要な成長エンジンである海外は、基盤整備を進めている途上だ。新社長は海外の経験が長く、人脈もある。グローバルな物流、サプライチェーン、IT、人事などの基盤整備と合わせ、次の世代に海外でのノウハウを伝えていくことがミッションになる。私は当社の独自性・ブランド価値を中長期的に高めるために、組織風土づくりや人材育成を中心に取り組む」
松﨑専務は西友出身で、2005年に良品計画に入社した。良品計画では一貫して海外事業を担当してきた。社長就任にあたり、国内と海外が同じ仕組みで動ける基盤構築を目指すと語った。
「海外では現状、売上の状況は分かっても利益管理はリアルタイムで把握できないなど仕組みが完成していない。これを整備し、海外でも国内と同じ政策で販売に特化できる環境にしていく。当社の場合、日本での成功パターンをしっかり移植することが現地での成功にもつながると考えている」(松﨑専務)
14年度の海外店舗数は、前期比46店純増の301店舗(アジア・オセアニア228店、欧州63店、北米10店)だった。営業収益は64.7%増の771億1800万円、営業利益は75.4%増の72億6500万円だった。グループ全体に占める構成比は、営業収益で29.6%、営業利益で30.5%となっている。
日刊流通ジャーナル2015年4月14日号より抜粋