ツルハ51%、フジ49%の保有を計画
ツルハホールディングス(堀川政司社長)がレデイ薬局(三橋信也社長)を子会社化することで、両社ならびにフジ(尾﨑英雄社長)の3社が合意した。フジは13日現在、レデイ薬局の株式34.32%を保有している。5月中にツルハHDとフジが合同で公開買付をおこない、レデイ薬局の創業者が持つ同社株式29.26%を取得する。その後7月に残る36.42%を一般株主から買い付ける。最終の保有比率はツルハが51%、フジが49%となる予定で、買付完了後にレデイ薬局は上場を廃止する。
ツルハHDは現在、北海道から九州にかけ1337店のドラッグストアを運営している。2019年5月期までに2000店、売上高7000億円を目標に掲げ、毎年3ケタの出店とともに、ここ数年はM&Aも積極化している。
2009年に島根県のウエルネス湖北を子会社化、2013年に高知県のドラッグストア15店を買収、同年に広島県を中心に中国地方に140店を有するハーティウォンツを子会社化し、直近では今年3月に広島県のドラッグストア5店を買収するなど、中四国のドミナント化を進めている。
レデイ薬局は1959年に愛媛県松山市で創業し、現在は四国4県と山口、広島、岡山の中国エリアに計200店超のドラッグストアと調剤薬局を運営している。2007年にフジと資本業務提携し、2008年にフジ子会社のメディコ・二十一を株式交換で子会社化した一方、フジがレデイ薬局株式を買い増し、保有比率34.79%の筆頭株主となっている。
フジならびにレデイ薬局は昨年10月下旬よりツルハHDと協議を開始し、資本・業務提携の可能性を探ってきた。3社はレデイ薬局の成長拡大のために、フジの方針を維持しつつ、スケールメリットを活かした共同仕入、PBの共同開発、相互資源の共有化などを、ツルハHDの手法を用いすすめることが最良と判断し、その実現に向けツルハHDがレデイ薬局の過半数の株式を取得すべきとの意見で合意した。
日刊ドラッグストア2015年4月15日号より抜粋