ファミリーマートとの統合メリットについて言及
ユニーグループ・ホールディングス(佐古則男社長)は15日、名古屋市内のホテルで主要取引先686社、1405名を招き「ユニーグループ会」を開催した。この中で佐古社長は、「ファミリーマート」(中山勇社長)との経営統合の方向性とユニーグループの今後の方針について説明した。
ファミリーマートとの経営統合の戦略的な考え方として佐古社長は、「人口減少の時代への対応」と「天災リスクへの対応」の2つを挙げている。
「人口の高齢化、共働き世帯の増加、地方の過疎化が進展することで、コンビニエンスストアという3000人の小商圏ビジネスの有効性は高い。またオムニチャネル化により、商品の受け取り場所として1万7000店を超す店舗数は大きな力を発揮する。
一方、世界的に見るとアジアの人口は今後20年間で7億人増加すると予測されている。当社は香港、上海で店舗展開しているが、海外での多店化については、コンビニエンスストアが非常に有効だ。
また天災リスクへの対応では、首都直下型地震、東南海地震の発生が予測されているが、経営統合はこうしたリスクを分散させる」(佐古社長)と説明する。
日刊流通ジャーナル2015年4月20日号より抜粋