「にぎらないおにぎり」のトレンド取り入れる
ミニストップ(宮下直行社長)は5月19日、おにぎりの新シリーズ「ごはんサンド」を発売する。握らずにおにぎりをつくる方法としてブームになっている「おにぎらず」をコンセプトとしたもので、半分にカットているためパッケージの外からでも中の具材が見える。

第1弾として女性の嗜好に合わせた「チーズベーコンエッグ」(税込150円)、男性をターゲットに想定した「ハムカツ&焼そば」(同130円)、さっぱり系メニューの「海鮮サラダ」(同150円)と個性の異なる3アイテムを投入する。
成型したおにぎりをカットする際、「チーズベーコンエッグ」では断面に卵の黄身がきれいに見える必要があるなど、商品化には従来のおにぎりとは異なるポイントがある。製法が大きく異なるため、工場では手作業のプロセスが格段に増えている。
見た目は半分にカットしているが、ごはんの重量は通常のおにぎりと変わらない。具材の比率は外に見せることから通常より多いという。食べ応えのある商品設計のうえで、価格は通常のおにぎりとほぼ同等としている。
ミニストップは今期、商圏ニーズを見直したうえで店内加工おにぎりの取扱店を削減する方針だ。このカテゴリーを補うために、セントラル加工おにぎりの充実を図る。その一環として、トレンドを取り入れた「ごはんサンド」シリーズの定番化を目指す。