スギホールディングス(桝田直社長)は今期、HBC強化型店を含む80店を開設し、店舗数1000店突破を計画する。前期は建設費の高騰などで予定の出店数に達しなかったが、今期はすでに上期20店、下期40店の計60店を確定している。積極的な出店と調剤の好調を背景に、初の売上高4000億円台と最高益の更新を目指す。
今期は109億円の投資で開設80店、閉鎖20店を計画しており、期末店舗数1000店突破を目指す。すでに上期の20店と下期の40店の計60店の出店は決定している。店舗の1割は、「熊味店」(愛知県西尾市)や「大浜店」(愛知県碧南市)などと同様、HBCを強化した地域の核となる基幹店とする。
2016年2月期連結決算は売上高4050億円(5.6%増)、営業利益220億円(5.5%増)、経常利益230億円(5.0%増)、当期利益138億円(7.3%増)を見込む。既存店はスギ薬局3.0%増、ジャパン1.0%減のトータル2.2%増を前提にする。
このうちスギ薬局は売上高3270億3000万円(6.8%増)、売上総利益率29.3%(0.2P増)を計画する。診療報酬・薬価の非改定年度のため、調剤の荒利益率がさらに改善すると見込む。
杉浦会長は、昨年から今年にかけてドラッグストア業界の再編が進んでいることに触れ、以下のように語った。
「2015年度に売上高5000億円の目標を達成していないのは、当初の計画通りにM&Aができていないからだ。ジャパンへの調剤併設がすすまないように、人事やシステムから慣習まで、完全に統合するには大きなコストもかかる。常にM&Aのチャンスをうかがいつつ、自力での拡大にも力を入れたい」
日刊ドラッグストア2015年4月23日号より抜粋