7月にも実現、中四国エリアでの存在感が高まる
レデイ薬局(三橋信也社長)が7月にもツルハホールディングス(堀川政司社長)の子会社となる。実現すれば中四国におけるツルハグループの店舗数は400店を超え、物販や調剤ともに地域での存在感が高まる。レデイ薬局は年商500億円を超える中堅企業で、一連の動きは西日本に複数存在する500〜1000億円企業や、それらをグループに加えたい大手も注視している。

レデイ薬局は愛媛県を中心に中四国に204店舗(2月末現在)を展開している。内訳は物販が181店(調剤併設14店)、調剤専門店23店となる。2月期の売上高は545億6800万円(前期比3.9%増)で、内訳は物販が503億1400万円(2.9%増)、調剤が42億5300万円(16.4%)だった。
ツルハHDは09年にウェルネス湖北(村上正一社長、本部島根県)、13年にハーティウォンツ(木嶋敬介社長、同広島県)を子会社化し中国地方に足場を築いている。また13年に高知のかもめから事業を譲り受け、中核子会社ツルハが直接四国に上陸した。
直近の中四国の店舗数はハーティウォンツ149店、ウェルネス湖北65店、ツルハ15店の234店で、ここにレデイ薬局を加えると433店の規模となる。調剤薬局も併設・専門店を合わせて93店となり、物販と調剤の両面で、一定のスケールを発揮できる体制となる。
レデイ薬局は四国、ハーティウォンツは中国山陰、ウェルネス湖北は山陽とエリアが分かれており、各々地域の優位性を損なわずに補完し合えるメリットもある。またレデイ薬局はフジ子会社だったメディコ・二十一を統合したノウハウを持つほか、ハーティウォンツともトップ間で親交があり、両社の協業体制は比較的、容易であると考えられる。
日刊ドラッグストア2015年4月22日号より抜粋