為替も影響し 第1四半期は微減収減益
ウォルマート ストアーズ(Walmart Stores)の2015年第1四半期決算(2~4月)は、アメリカ国内の既存店は堅調だったが、インターナショナル部門が為替の影響もあって苦戦したことなどでグループ全体として微減収減益となった。
売上高は0.1%減の1140億0200万ドル、サムズクラブ(Sam’s Club)の年会費収入が3.9%増の8億2400万ドルで合計の営業収益は0.1%減の1148億2600万ドルとなった。営業利益は8.3%減の56億8000万ドル、純利益は6.7%減の33億4100万ドルとなっている。
荒利益率は0.1P減の24.1%とやや低下した。経費率は、時給の引き上げなどが影響して0.6P増の19.9%となった。この結果、営業利益率は0.4P減の5.0%、純利益率は0.2P減の2.9%と収益性はやや低下している。
セグメント別の業績は、ウォルマートUSが売上高で3.5%増の702億4500万ドル、営業利益で6.8%減の46億3900万ドルの増収減益だった。
ウォルマート インターナショナルは売上高で6.6%減の302億7800万ドル、営業利益で11.0%減の10億7000万ドルの減収減益だった。但し為替調整後では売上高で3.4%増、営業利益で0.1%増の増収増益となっている。
サムズクラブは、売上高で3.0%減の134億7900万ドル、営業利益で10.9%減の4億2700万ドルの減収減益だった。
既存店は、ウォルマートUSが1.1%増(前年同期0.1%減)だった。内訳は客数1.0%増(同1.4%減)、客単価0.1%増(同1.3%増)となっている。
日刊流通ジャーナル2015年5月22日号より抜粋