ココカラファインの看板店 500店体制へ
ココカラファイン(塚本厚志社長)は今期、既存店の活性化を加速させるなどで事業・収益基盤を強化する。70店を改装し、利便性商材の導入等で客数・頻度を増やす。ココカラファインの看板を掲げた店舗も500体制とし、ブランド力を高める。調剤は基幹システムの活用でオペレーションを標準化し、効率向上と接遇力の底上げを図る。

同社はシナジーの創出を目的に2年前に事業子会社(販社)を統合した。この2年間は統合の負荷と物流システム構築の遅延、さらに増税前特需の反動期間が重なり、事業計画が思うように進捗しなかった。
ただ前下期から一連のマイナス要因が解消され、損益の数値も上向いている。今期は既存店活性化、PB強化、調剤強化、効率化、ブランド育成の5つをテーマに、事業・収益基盤のさらなる強化に取り組む。
既存店活性化は運営の標準化、改装、インバウンド対応を軸に、販社統合効果を創出する。運営の標準化では本部と地域の商品・売価を厳格にコントロールし、地域商談は増員した地区バイヤー(46人)が7エリア毎に最適な商品を開発する。ここに地域単位の販促も連動させる。
塚本社長は、「前下期より地域ベンダーと共に地域色の強い商品を導入している。住宅地や郊外型店舗は食品の比率が増え、他駅前・都市型も利便性の高い定番構成とした結果、各エリアが活性化した」という。
前期は出店を抑制する一方で40店を改装した。今期は前期を30店上回る70店を改装し、各エリア・各フォーマットの成功モデルを水平展開する。改装部門の人員も増員し、「比較的大型の改装が増える」(同)模様だ。
日刊ドラッグストア 2015年6月2日号より抜粋