サンドラッグ(赤尾主哉社長)の2015年3月期連結決算は、売上高が前期比0.4%減の4458億1800万円、営業利益が7.6%減の259億2400万円、経常利益が7.9%減の265億0500万円、当期利益が3.9%増の163億6200万円だった。前の期に特別損失として、子会社のダイレックスの課徴金引当繰入額12億7400万円を含む16億7300万円を計上しており、その反動で最終増益となった。
既存店は客数3.9%減、客単価1.8%減の5.6%減だった。ディスカウントストア事業は14年9月からプラスに転じ、15年2月まで前の期を上回ったが、ドラッグストア事業は14年4月から15年3月までマイナスが続いた。
期中の投資は126億7000万円で59店を開設、14店を閉鎖し、FCを除く期末店舗数は927店となった。内訳は、直営店593店(開設37、閉鎖12)、星光堂薬局58店(開設1)、サンドラッグプラス50店(開設・閉鎖なし)、サンドラッグファーマシーズ19店(開設1、閉鎖1)、ディスカウント業態のダイレックス207店(開設20、閉鎖1)である。なおFCは3店解約の52店で、総店舗数は979店となった。改装は58店で実施した。
商品部門別の売上高は、食品を含む「その他」が4.2%増の1716億0400万円で前期を上回った。駆け込み需要の影響が大きい化粧品は5.1%減の1135億7500万円、医薬品は1.0%減の1004億6100万円、雑貨は3.0%減の601億7700万円だった。

サンドラッグCVSは計4店に
セグメント別にドラッグストア事業は、仮需の反動や夏場の天候不順による季節品の不振で、売上高3280億0800万円(2.7%減)、営業利益205億2500万円(11.6%減)だった。新業態のサンドラッグCVSの売上は堅調に推移しており、14年5月に3号店「池尻店」(東京都世田谷区)、15年2月に4号店「虎ノ門店」(東京都港区)を開設し、店舗数は4店となった。
ディスカウントストア事業は売上高1440億9800万円(6.4%増)、営業利益53億9800万円(11.6%増)だった。灯油や家電など秋冬の季節品が不振だったが、食品やOTCの販売強化、経費削減や人時生産性の向上で増収増益とした。
日刊ドラッグストア 2015年6月4日号より抜粋