オーシャンシステム(樋口勤社長)は売場面積500〜600坪を標準とする価格訴求型のチャレンジャーを新潟県内に10店展開している。また、神戸物産のエリアフランチャイザーとして業務スーパーを北関東・信越・東北の9県に直営39店、サブFC37店を運営するほか、弁当給食、食材宅配、惣菜製造などの事業を展開している。
チャレンジャーは10年度からの3カ年で惣菜強化を柱に改装を進めた。全店の惣菜の作業場をオープンキッチン化したほか、100g・100円の量り売り惣菜を導入した。生鮮は青果でボリューム感を打ち出し、価格訴求を強化した。鮮魚はオープンキッチン化して丸魚を豊富に品揃えする。従来の価格訴求に加え、上質商品の開発を強化している。出店は2〜3年で1店を目安とする。14年度の既存店は客数2%減、客単価2%増で前の期並みだった。
「14年度は生鮮3部門とも相場高だったため、生鮮を集客部門と位置づけて低価格の打ち出しを強化した。これにより、上質商品を含めて買上点数がアップし、荒利益率が改善した。14年度は4月と3月に消費増税の反動があったため、既存店の前年並みは健闘したとみなしている」(樋口社長)
業務スーパーは12年度、実験的に一部の店舗で精肉と青果のコンセを導入した。客数・客単価ともアップしたため、13年度以降も導入を進めている。14年度までに直営の約半数で展開している。神戸物産のPBを主体とした加工食品に生鮮を付加し、食のワンストップショッピング機能で好調に推移している。14年度の既存店は客数が前の期並み、客単価3%増で3.1%増だった。
日刊流通ジャーナル2015年6月15日号より抜粋