ツルハHDは、今年4月13日に資本業務提携契約を結んだレデイ薬局について、11月中旬をメドに子会社化を完了する。レデイ薬局の2015年2月期の状況は、店舗数204店(うち調剤37店)、売上高545億6800万円、営業利益12億0900万円(営業利益率2.2%)だった。
ツルハHD(5月期)とレデイ薬局(2月期)を合算した売上規模は約4950億円で、今期ここまでの開示数値に照らすと業界№1となる。次期の売上規模は5000億円を超えると予想される。
ツルハHDの堀川政司社長はM&Aの考え方とレデイ薬局の取得効果について、同社の営業利益率が2.2%と低い現状を踏まえ以下のように語っている。
「当社は救済目的のM&Aはおこなわず、資本の原理より理念が同じであることを重視する。過去に子会社化した企業も成長意欲を背景に収益を改善できた。例えばくすりの福太郎は子会社化前に1.4%だった営業利益率が1年後に4.4%となり、ウェルネス湖北も2.0%が4.2%となった。同様にレデイ薬局も設備・備品の調達コスト減で即時効果が見込め、仕入や販促のスケールメリットを享受すれば早期に利益率が高まると考える」
日刊ドラッグストア2015年6月22日号より抜粋