合弁会社SGローソンの「マチの暮らしサポート」

ローソン(玉塚元一社長)は24日、SGホールディングスとの合弁会社「SGローソン」が行う配送サービス「マチの暮らしサポート」を東京都世田谷区の2店舗で開始した。7月末までに世田谷区内で12店に広げ、1年後の16年夏には100店舗体制を目指す。
佐川急便の配送網でサービス導入店舗まで荷物を運び、店舗スタッフとは別のSGローソン専任配送担当者が宅配する。店舗から半径500m内が対象エリアとなる。
佐川急便の荷物以外には、店頭商品の注文・配送サービスを行う。また、8月1日からはネット宅配サービス「ローソンフレッシュ」や成城石井などグループ各社の商品も取り扱う。これらの注文・配送サービスは、ローソンフレッシュお届けサービスセンターへの電話か、専任配送担当者に直接申し込む。前日午後9時までの注文で、翌日午前11時以降の指定時間に届く。決済は商品との引き換えで、現金のみの対応となる。この注文・配送で、サービス導入店の日販に3万円のプラス効果を見込んでいる。
そのほかハウスクリーニングや家事代行など、ライフネットワーク社が提携する事業者への取り次ぎサービスも行う。SGローソンの専任スタッフは1日3シフト制で、1週間を10名程度で回していく。
SGホールディングスの野辺一也社長は、「高齢者など買物弱者のニーズに対応するため、限定した配送エリアにさまざまなサービスを重ね、業務の生産性を上げる。密度の高い住宅立地にサービスを広げていくが、高層マンションなどが多過ぎるとかえって効率を落とす。エリアを見極め、まずは世田谷区周辺でサービス導入店を増やし、認知を広げたい」としている。
日刊流通ジャーナル2015年6月29日号より