クリエイトSDホールディングス(廣瀬泰三社長)は、調剤併設や精肉を含む食品強化の取り組みと併せ、ネット販売や取寄せ、宅配等のサービスで店舗を補完し顧客の便利性ニーズに対応している。

小型店・大型店の開発を促進
今期のドラッグストア事業はドラッグストア40店(併設調剤10店)、専門薬局5店の計45店を出店する。ドラッグストアはレギュラー店舗に加え、都市小型店や新たな品揃えを追加した大型店の開発もすすめる。併設調剤は利益の確保を念頭に医療機関との連携を図り、専門薬局は総合病院前やクリニックモールへの開設を強化する。
改装は35店で実施し、前期同様に調剤併設、売場構成改善、精肉導入を図るほか、既存の都市型店のMDも見直す。またサービス強化の一環で、ネット販売、取り寄せならびに宅配を1つの組織に集約し、店舗を補完する機能を進化させる。無料だった購入商品の配達は原則有料とし、費用対効果のバランスをとりながら顧客を囲い込む。また在宅施設への宅配は、従来の医薬品と併せ医療品や日用品の配送も促進する。
さらにEDPLによる価格訴求を続ける中、店舗の立地や規模、地域性を考慮した利益商材を発掘し、荒利ミックスによる収益向上を図る。このほか処方箋を送信できるスマホ対応サービスや、カタリナマーケティング社と連携したクーポンサービスなどの販促も導入し、便利性の向上に努める。
ローコストオペレーションの取り組みとして、自動発注システムを用いた発注や納品量の平準化で物流効率を高めるほか、店舗運営の作業削減と人員配置の見直しで生産性を高める。デイサービス事業も10人定員制から16人制に変更する施設を、10施設増やして18施設体制とする。
日刊ドラッグストア2015年7月30日号より抜粋