

イオン(岡田元也社長)は、10月1日からクリスマスケーキの予約受付を開始する。GMSやSMなどグループ約1500店で最大70アイテムを取り扱う。従来のファミリー対応商品だけでなく大人のパーティシーンもターゲットとし、販売数量は14年度の1.2倍を目指す。
今年のクリスマスケーキは、イチゴを積み上げた「苺のプレミアムショートケーキ」・本体価格7800円を最高価格とし、主力商品の価格帯は2980〜3200円と設定する。売れ筋のアソートタイプ「スイーツパーティ」(2980円)は、スイーツブッフェをテーマに食感や味わいのバラエティにメリハリをつけた。ワインムースやザッハトルテなど、大人が楽しめる16種類で構成する。
有機栽培カボチャを使ったティラミスベースのブッシュドノエル(3500円)や、糖質50%オフのムースケーキ(3000円)、2人世帯向けの「ブランデー香る ショコラドボヌール」(1600円)など、大人をターゲットとした商品の多さが特徴だ。
イオンリテール食品商品企画本部グループNB調達統括部デイリー調達部の林正敏氏は、「クリスマスのパーティシーンも多様化しており、家族だけでなく、大人も仲間同士でさまざまな楽しみ方をされている。ターゲットとするシーンを広げることで、前年の1.2倍を実現したい」と語る。
ファミリー向けには、スポンジケーキにムースケーキを重ねた「フルーツキャッスルショートケーキ」(3200円)や、1カットで多くのフルーツが楽しめるよう盛り付けを工夫した「フルーツマウンテンタルト」(2980円)など、顧客の要望を踏まえ商品を改善した。
また、アレルギー配慮ケーキ(2780円)や、犬用、猫用ケーキ(各1500円)など、幅広く楽しめる幅広いラインナップを揃える。
「犬用ケーキは、かぶりついて食べる犬の性質に基づいて設計している。猫用は、舐めるように食べる習性に基づくなど、それぞれの性質を踏まえて商品化している」(林氏)


日刊流通ジャーナル2015年9月4日号より抜粋