
ミニストップ(宮下直行社長)は上期、インストア加工のコールドデザートが15%増(4000万食)と好調だった。気温の上昇とともに、かき氷の上にソフトクリームを乗せた「ハロハロ」が伸長した。
「ハロハロ」はシリーズで初めて和風フレーバーにチャレンジした「黒蜜きなこ」(290円)や、ソフトクリームの周りにイチゴの冷凍果肉をトッピングした「練乳いちご」(同)など、新しい切り口で開発した商品の動きがよく、シリーズの売上が1000万食を突破した。このほか、毎年改良し進化させる「ベルギーチョコソフト」が300万食、「あまおう苺ソフト」が460万食を売り上げた。
商品担当の堀田昌嗣取締役常務執行役員は、上期を振り返り「既存商品での新規性の打ち出しや、他にない商品開発を追求したことが成果として現れてきた。デザートカテゴリーは他社を含め、商品開発が活発化して競争が激しくなっている。その中で、当社は店内加工の優位性を発揮し圧倒的に差別化できる商品を投入していく」と語った。
下期の重点商品の第1弾で4日から順次、「ベルギーチョコプリンパフェ」(税込320円)を発売する。ソフトクリームで定着したベルギーチョコフレーバーでパフェを開発した。
チョコプリンの上にチョコソースで層をつくってソフトクリームとプリンを乗せ、乾燥させたカカオマスをトッピングした。ソフトクリーム、プリン、ソースのすべてをチョコフレーバーでまとめ、構想から1年をかけて完成した。あわせて11日、ベルギーチョコプリンパフェのテレビCMを放映しアピールする。
このほか、11月に「プレミアム和栗モンブランソフト」、「クッキーシューソフト」を投入する。プレミアム和栗モンブランソフトは、和風フレーバーのソフトクリームに挑戦する。クッキーシューソフトは、固めの生地にソフトクリームをサンドする新しいデザートを提案する。
これらの重点商品を中心に下期のコールドデザートは20%増、通年で6000万食突破を目指す。
日刊流通ジャーナル2015年9月10日号より