ヤマザワ(古山利昭社長)10月7日に独自の電子マネー「にこか」を導入した。現在、ポイントカード会員は実働66万人で、既に3万人が電子マネー搭載タイプに切り換えた。12月末までに10万人を目指す。レジでの精算時間の短縮や、来店頻度の向上につながっているという。
営業政策では今期、顧客とのコミュニケーション強化を重点ポイントのひとつとしている。店頭で配布する広報誌「にこにこ」を創刊し、商品やイベント情報を発信している。予約商品を取り上げ、ギフト用サクランボの売上は前年比31%増、ウナギ予約は26%増と成果を上げた。
また、店舗主体で行う販促活動「チャレンジ企画販売」をスタートさせた。古山社長は、「企画づくりにはパートスタッフに参加してもらい、より地域に密着した提案を追求する。生鮮と連動したメニュー提案、売場づくりを現場主導で工夫している」という。
生鮮部門の即食構成比が3.1%に
商品面では即食対応を強化しており、惣菜の売上構成比は上期で11%に上昇した。売上・荒利とも全体を牽引しているが、さらに伸ばす余地があるという。
「現在の売上を20%伸ばせば、構成比は12%に到達する。これを当面の目標とし、最終的には13%に乗せたい」(同)
また、生鮮3部門も即食対応を進めている。青果部門のサラダ、鮮魚・精肉部門の焼物といった加工度の高い商材を育成している。生鮮3部門における即食・簡便関連の売上構成比は、14年度で2.6%、上期は3.1%に高まった。この流れを加速し、5.0%を目指す。
日刊流通ジャーナル2015年10月28日号より抜粋