コンビニ各社の15年11月第3四半期業績をみると、上位チェーンは総じて全店売上高を伸ばし、増収営業増益となっている。既存店が堅調に推移したことが共通する要因で、サークルKサンクスを除く4社が前年をクリアした。
スリーエフとポプラは、既存店実績の累計など公表数値が揃わなかったため表から割愛した。両社とも全店売上高は減少傾向が続き、第3四半期は2ケタの減収となっている。
全店平均日販は、ローソンとファミリーマートの2社が増加した。セブン―イレブン・ジャパンは9000円減の65万5000円、ローソンは1万円増の54万7000円、ファミリーマートは6000円増の51万8000円、サークルKサンクスは3000円減の43万3000円、ミニストップは3000円減の43万1000円だった。
上位3社の出店ペースは、純増751店のセブン―イレブン・ジャパンを含め減速している。セブン―イレブン・ジャパンの前年同期は858店の純増だった。通期では、ほぼ前年並みの純増1100店を計画している。
ローソンは、ローソンマートが運営するストア100の不採算店を300店以上閉鎖した影響で、第3四半期まで純減となっている。 ローソンマートは収益改善を進めており、チェーン全店売上や営業収益は30%を超える減収となったものの、営業利益は3億1200万円(前年同期は14億4500万円の赤字)と黒字転換した。
ファミリーマートの出店は、14年第3四半期が805店であったのに対し、今期はここまで484店と減速している。また、サークルKサンクスは出店ペースが前年同期の8割に低下する一方、閉鎖店舗は5割近く増加したことで総店舗数が純減となっている。
日刊流通ジャーナル2016年1月18日号より