ツルハホールディングス(堀川政司社長)は、今期からの中期4カ年計画で、売上高7000億円を目指している。15年10月19日付でレデイ薬局(三橋信也社長)を連結子会社化し、今期中の売上高5000億円突破を見込む。利益面でもグループ化のシナジーを追求するため、帳合や仕入の統一、人員配置の最適化に取り組んでいる。
19年5月期までの4カ年の中期計画で、店舗数2000店、売上高7000億円を目標に掲げる。同時に販管費比率20%を目指し、店舗作業の効率化に取り組んでいる。物流センターから店舗への納品の仕組みを改善して営業時間中の品出し時間の短縮を進めている。
堀川社長は「人件費を調整すれば販管費比率の目標は簡単に達成できるが、そうすると店舗にしわ寄せが出る。人時生産性の向上を進め、店員1人あたりの売場面積を広げると同時に、効率化された時間をカウンセリング販売や接客に充てた。この結果、重点商品の年間売上目標58億円と荒利益額18億円を初めて上期中に達成した」と語った。
レデイ薬局の連結子会社化で、中国・四国地方の店舗数は、ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本(ハーティウォンツとウェルネス湖北が合併)をあわせ447店となった。中国・四国のドラッグストア市場でのツルハグループのシェアは単純合算で約28%となる。第3四半期と第4四半期に、レデイ薬局の9月1日から16年5月15日までの8.5カ月分の業績が加わるため、12月15日に通期の業績予想を上方修正した。売上高は期初の予想から410億円増え、5039億円を見込む。
「これまでにグループ化した子会社は、1年で営業利益率が改善した。レデイ薬局も帳合や仕入の統一、本部人員20~30人の削減で、15年2月期の営業利益率2.2%が4%台に上昇すると見込んでいる。救済のための合併ではなく、経営理念が一致し、相互の収益性を高め合えるM&Aを推進する」(堀川社長)
日刊ドラッグストア2016年1月4日号より抜粋