今後の事業会社の戦略として、コンビニは今年12月から19年2月までにサークルKサンクスをファミリーマートに統合し、新FC契約を導入する。加盟店の売上・利益の向上を優先するものである。
同時に、グリーンとブルーの新VI(ビジュアル・アイデンティティ)を導入し順次、既存店の看板も変更する。濃紺の新ユニフォームも導入する。そうして統合を機に、次世代コンビニの実現を推進する。
「次世代コンビニは広めのカウンターを導入し、リアルの強みを発揮するため、接客を重視する。商品面では出来たて弁当、焼き立てパンなど、家庭のキッチンをキーワードに改革し、イートインスペースを併設する。情報端末、新しいATM・サービス複合機の店内への導入のほか、宅配サービス、EC商品の受け取りロッカー、カーシェアなどを付加したものを次世代コンビニとイメージしている。実現に向け、統合を機に一気に進める。次世代コンビニは単独ではできない。いろいろなモノやパートナーが必要になる」(中山社長)
最大の課題は、早期の平均日販60万円の達成である。「サークルKサンクスの店舗も含め、迅速に中食、物流改革を進める。目指すものは№1チェーンであり、クオリティで日販を引き上げる。また私の立場として、ホールディングスの組織をしっかりさせたうえで、事業会社を管理し、有機的シナジーを発揮する。いままでの№3、№4のマインドでは、決して№1になれない」(同)
日刊流通ジャーナル2016年2月8日号より抜粋