インバウンド向けサービスを拡充
イオン(岡田元也社長)は4月30日までの期間、訪日外国人客を対象に「ドラえもん」のトートバッグをプレゼントする企画を展開している。出店しているアジア各国のウェブサイトでクーポンを掲示し、それを持参もしくはデバイスで提示するとトートバッグをもらえる。
同企画に限らず、イオンはアジア各地に約260店を展開するなかで、日本のイオンへの来店促進に取り組んでいる。店舗での企画にとどまらず、旅客機の機内誌や各国の旅行情報誌などを活用している。
国内では訪日客を対象としたホームページ「ENJOY AEON!」を開設し、英語・中国語で国内のグループ店舗情報を提供する。また、店頭の端末で発券する割引クーポンも同サイトで紹介している。
GMSでは一部店舗を除き、店内に国別のチラシを用意している。中国人旅行客向けには化粧品・ヘルスケアを中心に、ベトナム人向けには美肌関連、粉ミルクを掲載するなど、国別のニーズに合わせてチラシの内容を変えている。
現在、イオングループの免税対応店は、GMS、SM、ドラッグストア合計で630店となっている。沖縄ライカムや幕張新都心といった一部の大型モールでは、テナントの専門店の免税手続きを一括して行う免税代行カウンターを設置している。15年12月にオープンしたイオンモール常滑(愛知県常滑市)では、家電やキャラクター商品、菓子などを集めた免税専門ショップを展開するなど、インバウンドの取り込みを強化している。
日刊流通ジャーナル2016年2月8日号より抜粋