イオン(岡田元也社長)は4月23日、愛媛県今治市にイオンモール今治新都市を開設する。モールは2階建で、敷地面積3万6905坪、総賃貸面積2万0570坪に、120店の専門店を集積する。
同SCは今治市の中心地から5kmほど離れた開発エリアに位置する。今治スポーツパーク構想のもと、17年の愛媛国体の会場となるテニスコートやマウンテンバイクのコースがあるほか、サッカースタジアムの建設も予定されている。
モールゾーンは5つのコンセプトで構成する。1つ目は食のエリア「無尽島(むじんアイランド)」で、フードコートとレストランゾーンを一体化した外食のほか、JAおちいまばりの新業態「SAI & Co.」などの専門店を集める。また、モールの中庭を使って飲食スペース「しまなみダイニング」を設ける。イベント広場と隣接させ、さまざまな企画を展開する。
2つ目は市内の観光をテーマにした「水先案内人」で、観光情報の提供のほか、スポーツイベントなどを開催する。イオンバイクを配置し、サイクルライフを提案する。
3つ目は世界のファッションブランドを導入する「七つの海・オールブルー」で、H&MやGUなどが出店する。
4つ目の「スポーツサポート」は、スポーツオーソリティやモンベルといった専門店が出店する。
5つ目の「キッズアイランド」は、イオンリテールがベビー・キッズの専門店「キッズリパブリック」を1028坪の売場で展開する。3世代で楽しめることをコンセプトに、アパレルや玩具、遊戯施設が一体となった売場を運営する。
核店舗のイオンスタイル今治新都市は、最近のコンセプトを踏襲したもので、四国では初めてのイオンスタイルによる出店となる。1階は食の総合フロアと美と健康のフロアとし、食品はグローサリーや日配、地酒などで地域商品を強化するだけでなく、惣菜のメニューでも地域性を打ち出す。今治名物の鳥皮焼きや、焼き豚玉子めしを商品化する。他のイオンスタイル店舗で成果を上げている量り売り惣菜「マイセレクトデリ」や、農産部門のジューススタンド「デポ・デ・サンテ」、MSCやASC認証の魚をコーナー化した「フィッシュバトン」、タスマニアビーフをショップ風に展開する「オーガスト74」といった取り組みを導入する。
2階はファッションと暮らしのフロアとし、シャツ専門店「ベラカミーチャ」や、こだわり文具を集めた「大人の書斎」、手芸の「パンドラハウス」といった専門ショップを直営で展開する。
<SC概要>▽所在地=愛媛県今治市にぎわい広場1番地1▽敷地面積=12万2000㎡▽延床面積=6万8000㎡▽総賃貸面積=5万4000㎡▽駐車台数=2900台▽駐輪台数=260台▽営業時間=イオンスタイル1階:午前8時~午後10時、1階薬局と2階は午前9時~午後10時▽従業員数=約1200名(イオンスタイルは約400名)▽ゼネラルマネージャー=松本智幸▽店長=宝諸徳久
日刊流通ジャーナル2016年3月9日号より