ユニー・ファミリーマートホールディングス(上田準二社長)は新会社としてコンビニ事業の統合とGMS改革に取り組む。コンビニ事業は19年2月期にファミリーマートへのブランド一体化を予定しているが、前倒しする考えだ。店舗ブランドに関わらず、ファストフードを含め、MDの一体化は今期中に完了する。GMSは衣料品・住関連のライフスタイル提案を行う「五十貨店化」を進める。昨年10月に発表した2020年度の営業利益1000億円、当期純利益600億円に変更はない。
旧ユニーグループ・ホールディングスおよび旧ファミリーマートの16年8月第2四半期連結決算はいずれも経営統合を控えた減損損失と統合費用の計上で、減益となった。
ユニーグループ・ホールディングスは営業収益が0.3%減の5093億2700万円、営業利益が28.5%減の73億8800万円、経常利益が39.5%減の62億2100万円、純損失912億9000万円(前年同期は損失28億7300万円)となった。セグメント別の営業利益は総合小売業が0.4%増、コンビニが16.6%増だったが、金融サービスが利息返金の損失引当金の追加繰入を計上し、連結では減益となった。減損損失はユニーで560億円、サークルKサンクスで472億円を計上した。
ユニー単体は事業撤退するホームセンター11店を含め14店の閉鎖、既存店の前年割れで減収減益となった。営業収益は1.1%減の3664億0600万円、営業利益は36.1%減の18億3600万円、経常利益は49.2%減の11億9200万円、純損失543億2300万円(前年同期は12億5300万円の黒字)である。既存店は客数1.3%減、客単価1.3%増の0.3%減だった。部門別では衣料品1.0%減、住関連0.2%減、食品0.9%減となる。荒利益率は1.4P減の22.1%となった。
今期から3カ年で150億円を投資し、アピタ30店、ピアゴ45店を活性化する。改装のポイントについて佐古則男副社長(ユニー社長)は次のように語った。
日刊流通ジャーナル2016年10月21日号より抜粋