
医療用医薬品を取り巻く環境が、製配販すべての段階で大きく変化している。これまでは製薬メーカーの事業の選択と集中や、M&Aによる調剤薬局の規模の拡大が主体だったが、製配販の垣根を超えて事業再編が進んでいる。2年ごとの改定のたびに薬価はダウンし、再度アップすることは想定しにくい。メーカーはヒト・モノ・カネの経営資源を得意分野の新薬開発や、新たな領域開拓で海外を含めたM&Aに集中し、後発医薬品(GE)に代替可能な長期収載品の製造販売承認、資産等を譲渡する動きが多くなっている。卸は物流の共同化の取り組みなど、さらなる再編につながる可能性もある。
日刊ドラッグストア2018年09月10日号より抜粋