カスミは14年度、ファミリーマートとの融合店を含めて10店を開設した。今期も引き続き10店を新設し、大型改装を10店で実施する。
既に3月は、2店を新設し、2店を大型改装している。また1号店の埼玉県川口市に続き、ファミリーマートとの融合2号店を同八潮市にオープンした。
ファミリーマートは既報のごとく、ユニーグループHD(佐古則男社長)との経営統合に向けた交渉を開始した。だがカスミはファミリーマートとFC契約を締結しており、今後両社で融合店を模索していくとの協定書も既に交わしている。
「融合店は、生鮮も取り扱い、惣菜は当社の基幹店から配送している。お客さまの生鮮や惣菜のニーズは極めて高く、コンビニエンスストア単独店よりも売上は大きい。だが売場面積もそれなりに大きいため現状では、まだ損益分岐点には到達していない。だが、どこに手を入れるべきかが大体わかってきたので、もう少し店数を増やして、お客さまに満足していただける業態にしたい」(藤田社長)という。
なおカスミグループで、CD、DVDなどを販売するエンターテイメント子会社「ワンダーコーポレーション」(日下孝明社長)は既に、ファミリーマートとFC契約して1000坪型の大型店にファミリーマートを出店させている。このほか同社は千葉県茂原市の店内に30坪規模のベーカリー売場を設け、イートインコーナーも併設して好評という。