
カテゴリー単位で専門店化したイオンスタイルストア
イオンリテール(岡崎双一社長)は4月24日、イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)のリニューアルにあわせ、レイクタウン店をライフスタイル提案型のイオンスタイルストアに刷新し、専門店化の最新の取り組みを集積した。食品はグリルメニュー、ピザ、焼き鳥、揚げ物などをショップ風に展開し、イートインコーナーや新たに配置した17のテナントとともに即食ゾーンを形成する。衣料品は新しいテイストの開発を進め、住関連はホームファッションで専門店化に取り組んだ。

GMSは店舗ブランドを「イオンスタイルストア」に変更し、MDを刷新した。イオンスタイルストアはライフスタイル提案型の店づくりで、衣食住それぞれでカテゴリーやテイスト別に専門店化を進め、それらを集積するゼネラル業態への進化を目指す。
イオンリテール北関東・新潟カンパニー支社長の濵田和成取締役兼専務執行役員は、イオンスタイルストアの取り組みについて次のように語っている。
「超広域型SCでは、ハレの日や上質など特別な商品のニーズが大きいことがわかった。権限委譲により、カンパニーで改装、MD、販促、店揃えなどを判断できるようになり、レイクタウン店は事業部長や店長などとともにイオンスタイルへの変更を決めた。専門店化によって上質ニーズに対応する。
イオンスタイルはVMDや接客を重視し、コンセプトを打ち出したチラシ編集などにより店舗全体のブランド力を高める。衣料品・住関連は1人あたりがカバーする売場面積を縮小してより人手をかけ、食品はセンターの活用などで店内作業を軽減していく。これにより、これまでのセルフサービスから、売場で従業員がお客さまにアドバイスするアシストサービスのレベルに持っていきたい」

衣料品 テイスト別に25のコンテンツ
衣料品・住関連は専門店カテゴリーの開発を加速している。衣料品はバッグ、帽子、靴などの雑貨を含めてテーマを明確化し、20〜30坪でひとつのスタイルを提案する。
「GMSの復活は中・小型店の衣料品と住関連の活性化がカギで、大型店で専門店カテゴリーの開発をさらに進めながら、それらを店舗ごとにセレクトして中・小型店へ水平展開していく。大型店は魅力あるコンテンツをフルラインで集積するセグメンテーションスペシャリティストア、中・小型店はコンテンツを選択して導入するセレクティッドスペシャリティストアを目指す」(濵田支社長)


日刊流通ジャーナル2015年5月14日号より抜粋