
Paltac(木村清隆社長)は今年8月、過去15年間に及ぶRDC開発のノウハウを集大成した同社最大規模の「RDC関東」(埼玉県白岡市)を本格稼働させる。さらに10月には、「RDC東北」(岩手県花巻市)を増床し、新たに仕分センター(FDC)を青森、八戸の2ヵ所に開設して、東北エリアにおける物流効率化をめざす。関東、東北エリアでの物流投資は137億円に達する。
RDC関東は、敷地面積2万5000坪と同社最大規模で、RDC横浜、同東京、同群馬の既存3センターとの連携によって、関東エリアでの物流生産性の向上をめざす。投資総額は115億円で、このうち今期分は77億円を予定している。
出荷能力は800億円で、「これまで培ってきたRDC機能を最大化し、一層の生産性向上をめざす」(木村社長)としている。
一方、東北では、RDC東北を増床し、出荷能力を300億円から550億円に増やす。同時に、青森FDC(敷地面積6500坪)、八戸FDC(同3000坪)を新設し、RDC東北からこの2ヵ所のFDCを通して各小売業に配送する。直営FDCの稼働は同社では初めてとなる。
「北東北エリアは広大であり、RDC東北から直接各小売業に配送するよりも、FDCを経由させた方が効率的と判断した」(同社長)という。東北での今期投資額は60億円を見込んでいる。
日刊ドラッグストア 2015年5月27日号より抜粋