
日清オイリオグループ(今村隆郎社長)は、17年3月期までの中期経営計画で、生産・物流の最適化を含む国内油脂事業の収益改善、加工油脂事業のさらなる拡大に取り組んでいる。国内油脂事業は新商品の投入や業務用でチャネル別戦略を徹底する。加工油脂事業は積極的に経営資源を投入し、付加価値商品の構成比を高めてグローバル展開を加速し第2の収益の柱に育成する。
国内油脂事業は、付加価値商品を拡充することで食用油の収益構造を変革する。「日清ヘルシーベジオイル」や「やさしいキャノーラ油」などを強化し、オリーブオイルはラインアップを拡充する。またココナッツオイルやアマニ油など健康志向に対応する新たなカテゴリー創出に力を入れる。業務用はターゲットを明確化し、取引先と連携しニーズを発掘する営業スタイルの定着を図る。生産・物流は工場の再構築、共同配送の活用、在庫の適正化などで、15年度に12年度比で30億円のコスト改善を目指す。14年度までに19億1600万円を改善した。
「確固たる収益基盤の構築に向け、根幹事業の油脂事業の収益改善は必須だ。付加価値商品の拡充で同質競争から脱却するとともに、新カテゴリーの創出を含め油脂№1メーカーとして新しいマーケットの形成を主導していく」(今村社長)
加工油脂は積極的に経営資源を投入し、欧州、アジアでの事業拡大につなげる。ファインケミカル事業は、化粧品原料などの海外展開を加速する。今期中に中国に事業会社を設立する。ヘルシーフーズ事業は、ココナッツオイルを使用し、塩分50%カットに設計した「日清ヘルシードレッシングソース」シリーズを発売するなど、新たな価値提案を継続するほか、治療食品分野を拡大する。
また新たな事業分野で、各事業を連携して中鎖脂肪酸を核とした事業化を進める。「当社は40年以上、中鎖脂肪酸の研究を重ねている。ココナッツオイルやエゴマ油などで体脂肪抑制などの機能が注目されているが、それ以外の機能の可能性も指摘されている。症例等の取得や認知向上に向けて活動する。新しい可能性を技術で引き出し、ブランドを確立したい」(同社長)
日清オイリオグループ(今村隆郎社長)は、17年3月期までの中期経営計画で、生産・物流の最適化を含む国内油脂事業の収益改善、加工油脂事業のさらなる拡大に取り組んでいる。国内油脂事業は新商品の投入や業務用でチャネル別戦略を徹底する。加工油脂事業は積極的に経営資源を投入し、付加価値商品の構成比を高めてグローバル展開を加速し第2の収益の柱に育成する。
国内油脂事業は、付加価値商品を拡充することで食用油の収益構造を変革する。「日清ヘルシーベジオイル」や「やさしいキャノーラ油」などを強化し、オリーブオイルはラインアップを拡充する。またココナッツオイルやアマニ油など健康志向に対応する新たなカテゴリー創出に力を入れる。業務用はターゲットを明確化し、取引先と連携しニーズを発掘する営業スタイルの定着を図る。生産・物流は工場の再構築、共同配送の活用、在庫の適正化などで、15年度に12年度比で30億円のコスト改善を目指す。14年度までに19億1600万円を改善した。
「確固たる収益基盤の構築に向け、根幹事業の油脂事業の収益改善は必須だ。付加価値商品の拡充で同質競争から脱却するとともに、新カテゴリーの創出を含め油脂№1メーカーとして新しいマーケットの形成を主導していく」(今村社長)
加工油脂は積極的に経営資源を投入し、欧州、アジアでの事業拡大につなげる。ファインケミカル事業は、化粧品原料などの海外展開を加速する。今期中に中国に事業会社を設立する。ヘルシーフーズ事業は、ココナッツオイルを使用し、塩分50%カットに設計した「日清ヘルシードレッシングソース」シリーズを発売するなど、新たな価値提案を継続するほか、治療食品分野を拡大する。
また新たな事業分野で、各事業を連携して中鎖脂肪酸を核とした事業化を進める。「当社は40年以上、中鎖脂肪酸の研究を重ねている。ココナッツオイルやエゴマ油などで体脂肪抑制などの機能が注目されているが、それ以外の機能の可能性も指摘されている。症例等の取得や認知向上に向けて活動する。新しい可能性を技術で引き出し、ブランドを確立したい」(同社長)
週刊流通ジャーナル 2015年6月1日号より抜粋