PALTAC(木村清隆社長)は10日、同社16番目のRDCで最大規模となる「RDC関東」(埼玉県白岡市)を竣工し、400名を超える主要取引先など関係者に披露した。関東エリアで既存の群馬、横浜、東京の3RDCと連携し、配送効率を高めていく。1998年のRDC近畿から18年間培ってきた運営ノウハウを集大成し、生産性の面でも同社最高レベルを追求している。本格稼働は今年8月からを計画している。

RDC関東(埼玉県白岡市新井新田字瀬1111-1)は、東北自動車道と圏央道が交差する白岡菖蒲インターチェンジから至近距離の工業団地内に建設された。
三木田國夫会長は、「当RDCは、敷地面積2万5000坪で当社最大規模となる。うち当面は1万坪を使用しているが、残る1万5000坪については、将来的に主要取引先の大型専用センターのニーズにも対応できるようにしている」と語る。
RDC関東の敷地面積はセンター棟のみで8246坪、建物は5階建て、延床面積1万1787坪の規模である。うち自動倉庫は1114坪となっている。
総投資額は115億円で、うち土地で38億円、建物で77億円となっている。建築コストの上昇で当初予定よりも2割近く投資が膨らんだ。
最大出荷能力800億円 2.5万SKU
嶋田政治執行役員経営企画室長は、「今後2年かけて、関東エリアの既存3RDCと連携し、リードタイムの短縮、配送の生産性向上、CO2の削減に取り組む」と語る。
さらに越川浩行執行役員物流本部長は、「当RDCは、埼玉県、北関東、茨城県を主なターゲットとしているが、既存RDCとの連動で、東京都、西東京市などへの配送も予定している。年間出荷能力は800億円、SKUは最大で2万5000程度を見込んでいる。今回から新たに導入した機器はないが、これまでの機能をバージョンアップさせ、初めて両サイドに出荷バースを設け、作業導線に配慮している」と説明する。
このほか、LED照明を全館に採用しており、ダンボール圧縮機、自動オリコン洗浄器の導入などにより、環境負担の軽減や資源、資材の有効活用にも取り組んでいる。

日刊ドラッグストア2015年7月15日号より抜粋