
中味・デザインともオシャレ感覚を重視
ソントンは1日、新しいジャムブランド「サン アンド テーブル」4アイテムを発売する。太陽をモチーフにしたストライプ柄のキャップデザインが特徴的だ。
若い女性を中心に、ファッション感覚でジャムを購入するトレンドがある。ただ上質というだけでなく、瓶のたたずまいとしてオシャレな雰囲気が重視されている。そのようなジャムの購入場所として、近年ではアパレル専門店でジャムが販売されるケースもある。
新ブランドは、ジャムにオシャレな感覚を求めるニーズに対応したもので、日常の中で洗練されたジャムのスタイルを追求している。
商品企画開発部マーケティング担当の高橋繁之次長は、「情報感度が高い女性層を取り込みたいと考えている。当社のブランドはF(ファミリー)カップをはじめ、ファミリーで楽しむイメージが強い。アプローチが弱かった20代女性にもブランド価値が伝わるよう、尖った商品づくりを目指した。従来のジャムに比べ非日常的な雰囲気を備えつつ、内容量・価格はエントリーしやすくした」という。
希望小売価格は4アイテムとも税別290円と設定し、内容量は〈ごろごろいちご〉、〈ふっくらブルーベリー〉、〈しゃきしゃきシナモンりんご〉が145g、〈とろける北海道ミルク〉が160gとなっている。
ターゲット層の嗜好に合わせ、ミルクやシナモンりんごといった特徴的なフレーバーをラインアップしている。〈とろける北海道ミルク〉は、ロレーヌ岩塩を加えることで味わいを深めている。〈しゃきしゃきシナモンりんご〉は、リンゴのカット方法の異なる角切りとクラッシュを組み合わせて食感、風味を高めた。
ジャムの定番フレーバーであるイチゴ、ブルーベリーの製法にもそれぞれのこだわりがある。いずれも風味だけでなく果肉感を重視し、形状の異なる2種類の果実を組み合わせている。
店頭では試飲活動などでブランドの浸透を図る。また、9月8~17日まで東京都立川市の国営昭和記念公園で開催される「世界の朝ごはん~朝食フェス2015」のオフィシャルパートナーとして参加し、国内初上陸の「クリス クロワッサン」とのコラボで新商品を紹介する。
週刊流通ジャーナル2015年8月31日号より