伊藤園は、来年1月下旬から「お〜いお茶」で2度目の桜パッケージキャンペーンを展開する。初めて取り組んだ今年は、大規模な店頭展開で量販店における販売シェア向上につながった。
本庄大介社長は、「桜パッケージをきっかけに、量販店で35%前後だった緑茶飲料におけるシェアが5Pほど上昇した。その水準を10月末まで維持している。16年は桜パッケージを3種類に増やすほか、〈緑茶〉、〈濃い茶〉に〈ほうじ茶〉〈京都宇治抹茶入り 〉を加えた4品で取り組む」としている。
上期(5〜10月)における売上のチャネル別構成比は、量販店が初めて40%に達した。
「量販店は飲料だけでなく、リーフやチルド飲料の取り組みもあるのでさらに伸ばせる余地がある。とくにリーフの場合、地方ではまだカバー率が低い。地元のお茶屋に負けているケースも少なくない」(本庄社長)
また2月以降、機能性表示食品の新商品を相次いで投入する。「お〜いお茶」ブランドからは〈巡りさらら〉、〈日本の健康 玄米茶〉を発売し、「ルイボスティー」ブランドも機能性表示にスイッチする。
「健康価値はオール世代のテーマだ。付加価値のある商品をいろいろなかたちでやっていく」(同)
週刊流通ジャーナル2015年12月7日号より抜粋