
明治屋は24日、3年目に入る高級缶詰シリーズ「おいしい缶詰」に新商品7アイテムを投入する。これにより、シリーズのラインアップは畜肉系21アイテム、魚介系22アイテムの43アイテムになる。
「おいしい缶詰」は、一品料理になり得る手の込んだおいしさを缶詰として手軽に提供することをコンセプトとしている。新商品には、「牛ほほ肉の赤ワイン煮」(本体価格650円)や「焼津まぐろの燻製オリーブ油漬」(400円)、「国産砂肝の粗挽き黒胡椒味」(400円)など新しい素材を商品化したもののほか、既に商品化している食材に、下処理や味付けの工夫で新しい魅力を提案するものも含んでいる。
サバを素材とした「国産燻製しめ鯖のオリーブ油漬」や「国産焼き鯖の香味野菜マリネ」(いずれも400円)が調理バリエーションの一例で、既存の「味付煮」、「味噌煮」(いずれも450円)というオーソドックスな2品とは異なる魅力を提案する。原材料は4アイテムとも青森県八戸港に水揚げされたものを使用している。
「おいしい缶詰」の販売数量は、15年度が前年比27%増の9万5000ケースで着地する見通しだ。内食のプチ贅沢シーンを開拓し、販促を仕掛けた父の日は前年売上の3倍、ボジョレー・ヌーボー解禁日には2倍の山をつくった
16年度もハレの日シーンの訴求を強化する。ワインとの相性を重視し、アレンジメニューのレシピ提案にも力を入れる。販売数量は16%増の11万ケースを計画する。
同日、新ブランド「明治屋の洋食」シリーズとして缶容器のスパゲティソース3アイテム(いずれも500円)を発売する。1缶あたり2人前の容量で、「ハンバーグミートソース」と「ハンバーグナポリタン」にはハンバーグが2個ずつ入っている。もう1品の「カルボナーラ」は卵と牛乳をベースとし、隠し味にチーズとバターを使用している。
日刊流通ジャーナル2016年2月15日号より抜粋