
惣菜売場を一新、平台を増設しゾーン展開を強化
サミット(田尻一社長)は16日、東京都江戸川区の西小岩店をリニューアルオープンした。04年3月に開設した同店は、14年度に30億円を売り上げた繁盛店の1つだ。2億5000万円をかけた大型改装で最新MDを導入し、競争力の向上を図った。売場面積は581坪で、改装前と変化はない。
同店はJR総武線・小岩駅と京成本線・京成小岩駅のほぼ中間に位置する。商圏は1.5㎞内の5万世帯・10万人と設定する。約100mの距離にライフ葛飾鎌倉店(東京都葛飾区)があるほか、1㎞離れたJR小岩駅前にはイトーヨーカドー小岩店(東京都江戸川区)、ワイズマート小岩店(同)がある。さらに今春、小岩駅に通じる道沿いにライフの新店がオープンする予定だ。競争激化が見込まれるなか、改装では生鮮・惣菜の即食品を拡充するだけでなく、従来はなかったイートインコーナーの設置や、一部店舗に導入している専任の案内係を配置することでサービス機能を強化している。

最新のMDを導入するだけでなく、惣菜部門では新しい売場演出に挑戦している。壁面を主体に展開していた従来のスタイルを改め、弁当は平台に、寿司は平型ケースに陳列するゾーニングを採用した。平台・壁面とも新しい什器を導入している。また、床は木目調、壁面はレンガ模様として全体の明るさを抑え、スポット照明の印象度を高めている。
また、鶏唐揚げの量り売りコーナーを発展させ、イカや野菜、ウインナーなどのメニュー6皿を加えた「おかずバイキング」を展開する。鶏唐揚げを含め100g・本体価格187円に1本化している。また、唐揚げ以外の商品も経時劣化が目立たない揚げ物をベースにしている。その工夫が「厚焼き玉子の磯辺揚」といった独自性のあるメニューにつながっている。

日刊流通ジャーナル2016年3月18日号より抜粋