ファミリーマートの中山勇社長は、ユニーグループ・ホールディングス(佐古則男社長)と経営統合した後のコンビニ事業について、東京・愛知・大阪の3大都市圏からシナジーを発揮していく考えを示した。「3大都市圏の店舗網は断トツでNo.1になる。今までは規模とかドミナントの遅れを言い訳にしてきたが、これからは通用しない。15年度の取り組みで、いい商品を出せばお客さまの支持を得られる手応えはつかんだ。トップを逆転するまでに時間はかかるものの、反撃は始まっている」(中山社長)



ミニストップ(宮下直行社長)は8日、今年のフルーツパフェシリーズ第2弾となる「マンゴーパフェ」(税込350円)を発売した。カテゴリー強化策として14年からフルーツシリーズの展開を本格化しており、15年度の売上は10年対比で1.4倍となっている。
今期、デザートの広告コミュニケーションは「がんばる女性を応援する」をテーマとしている。CM第1弾として3月に発売した「練乳いちごパフェ」にフォーカスしたところ、同商品はカテゴリー最速で200万食を突破した。広告コミュニケーションの変更だけでなく、パフェ全体の満足感を高めるために下段の果肉層にもフルーツソースを加えている。
マンゴーパフェも練乳いちごと同様にダブルソースを採用し、ソースの果汁配合量は昨年に比べ5%アップしている。夏場まで展開を続ける商品のため、マンゴーの風味は濃厚すぎないバランスに仕上げている。原材料のマンゴーは、06年から継続してタイ産マハチャノック種を使用している。
19日には、コンビニエンスストア部門のオリジナルアイス「三ヶ日みかんシャーベット」と「ラ・フランスシャーベット」(いずれも税込288円)を発売する。
着色料・香料を使用せずに商品化したもので、果実由来の自然な味わいを特徴とする。三ヶ日みかんは静岡産で、ストレート果汁ピューレを43%使用している。ラ・フランスも国産果実を使用し、ストレート果汁ピューレ51%となっている。
1個あたり94キロカロリーに抑えている点もアピールポイントだ。前述のマンゴーパフェは、パフェの中ではカロリー抑え目で155キロカロリーだが、新商品2品はシャーベットの特性によりその6割となっている。
ムネ肉の唐揚げでおかず需要を開拓
女性をターゲットにした商品開発は、フライヤー商品でも強化ポイントとなっている。8日に発売した「フィレ唐揚げ」(4個入・220円)は、モモ肉に比べ脂肪分が少ない鶏ムネ肉を使用している。スナックやおつまみ需要だけでなく惣菜としての利用を想定した商品で、スパイスや山椒の風味を感じさせつつ、全体としては薄味に仕上げている。

日刊流通ジャーナル2016年4月15日号より抜粋