
2フロア・708坪の最新店でドミナント深耕
ヤマザワ(古山利昭社長)は、今期を初年度とする新たな3カ年計画を策定した。18年度に営業収益1200億円(15年度比で5.0%増)、経常利益30億円(同57.8%増)、SM店舗数は7店純増の82店を計画する。従来通り年間2店の出店をベースに、惣菜の構成比を高めて荒利率を改善し、収益力の強化につなげる。ただ、今期は人件費の上昇や電子マネーを搭載した会員カードの普及のために販管費が増加する見通しで、経常減益の予算を組む。

ライフコーポレーション(岩崎高治社長)は4月20日、東京都江戸川区に2フロア・売場面積708坪の西小岩店を開設した。セントラルスクエア押上駅前店(東京都墨田区)の取り組みをベースとした食品に加え、足元商圏のニーズを見込んで衣料・生活用品のスペースを十分に確保している。年商は22億6000万円、食品の売上構成比は生鮮で34.0%、惣菜・インストアベーカリーで10.5%、非食品で12.0%を見込む。
同店は、JR総武線・小岩駅から徒歩5分に位置する。周辺はJR線と京成本線の間にある住宅街で、京成線側へ約600mの距離には自社店舗の葛飾鎌倉店(東京都葛飾区)がある。この両店の間には3月に改装オープンしたサミット西小岩店(東京都江戸川区)があるほか、JR小岩駅前にはイトーヨーカドーやワイズマートもある。
商圏は1km内の2万7000世帯・5万7000人と設定する。人口が増加中のエリアで、単身と2人世帯が約7割を占める。30〜40代の構成比が3割超と高い。
投資額は14億5000万円で、テニスコートなどの跡地に出店した。3階が駐車場、1〜2階が売場となっている。1階は生鮮・惣菜・日配などで構成し、売場面積は337坪となっている。39席分のイートインスペースも確保している。2階は売場面積372坪で、グローサリー、生活用品、衣料品を展開する。
名物商品や上質PB 独自商品をブラッシュアップ

1階は農産・惣菜を一体化したレイアウトを採用した。導入部の平台に展開するブドウ、オレンジなどの輸入フルーツは、ヤオコーと共同調達している。惣菜は壁面を中心に展開し、シースルー化した壁面でライブ感を演出する。各カテゴリーで名物商品の育成をテーマに、米飯では「カレーソースのチキンかつライス」、ベーカリーではホテルレーズンブレッドや生クリームサンドイッチなどを商品化している。また、夕方限定で「大皿バイキング」4アイテムを展開する。
日配・グローサリーでは上質PB「ライフプレミアム」や「ライフナチュラル」に新アイテムが加わり、各カテゴリーの定番売場に加え、集合コーナーで展開する。ライフプレミアムの1つ「そのままでもおいしい食パン」(3枚入・99円、6枚入・189円)は、イーストフード不使用や北海道生クリーム、バター使用などの訴求ポイントをPOPに掲示し、カテゴリーの主力商品として大量陳列していた。

日刊流通ジャーナル2016年5月2日号より抜粋