
シェルガーデン(藤森敏和社長)は4月24日、JR国立駅の駅ナカ商業施設nonowa国立westの食品フロアに、2つの売場で構成する国立店(東京都国立市)を開設した。2つの売場は別の店という位置づけで、駅改札に直結する通路側の売場は国立nonowa口店、生鮮テナントに隣接するフロア内の売場は国立店として区別する。
改札側の売場面積は24坪で、コンビニエンス性をテーマに惣菜などの即食品を中心に構成する。フロア側の売場面積は63坪で、グローサリーと日配品を中心に生鮮テナントを補完する。
フロア側の売場は5350アイテム、改札側は2000アイテムとなっている。グローサリー・日配は、フロア側が5200アイテムに対して改札側は1450アイテム、惣菜はフロア側が50アイテムに対して改札側が350アイテムとなっており、2つの売場で機能を明確に分けている。売場のテーマカラーとロゴは、フロア側がグリーン、改札側がオレンジを採用している。
営業時間はフロア側が午前10時~午後9時、改札側が午前7時~午後10時となっている。年商は、2つの売場を合わせて7億7000万円を見込む。

店舗運営は2店セットで業務構築
改札側の品揃えは、バックヤードで調理するフライ系の商品をはじめ、弁当やサラダ、外部から仕入れるヒレかつサンドなどを展開する。また、サラダ関連はセブンプレミアムのパウチ商品、パンはセブンゴールドの食パン、惣菜との関連販売でセブンプレミアムのカップみそ汁など、グループPBも多く取り入れている。そのほか駅改札に近い売場の利便性として、ザ・ガーデン自由が丘では初めて新聞を取り扱う。
フロア側は、グローサリーと日配のカテゴリーをほぼ網羅し、スーパーフードなどの提案コーナーも展開する。豆腐や卵など、購入頻度の高い商品をしっかりと揃え、駅利用客の日常ニーズに対応する。
佐藤俊介店長は、「2店舗で同じ売場にしても意味がないので、機能を明確に分けた。客数の割合は2対1くらいでフロア側が多いとみている。日常的に使われることを踏まえ、NBの比率は通常のザ・ガーデンよりも高い。お客さまに飽きられないよう、商品を入れ替えるスピードも重要だ」としている。
ワインやパンなど、2つの売場で共通のカテゴリーもある。パンには地元の人気ベーカリーを導入した。地域商品は店長主導で開拓している。

日刊流通ジャーナル2016年5月26日号より抜粋